Scott Adams:建国のリーダー達の彫像の撤去運動について

はじめに


・アメリカの左翼運動家の新たな運動が各地に設置された「建国のリーダー達の彫像の撤去」。

・これについて、Scott Adams が意見を述べているので紹介する。

・Scott Adams の意見は、要するに各地(州政府や市など)の判断に任せよ、というもの。「建国のリーダー達の彫像」に争うほどの価値はないと。

・よって、Trump が「建国のリーダー達の彫像」の撤去に反対するのは大間違いだ…と。

該当箇所


・13:00 から。動画の再生開始時刻を設定済み。

動画(28:10)


・Scott Adams: Why the GOP Healthcare Bill will fail? Because of all the Dotards in Congress


コメント


・過去記事でも紹介したが、Scott Adams はリベラルを自認している。

  Scott Adams:私は急進的なリベラルだ (2017-09-15)

・「建国のリーダー達の彫像」に関しては Scott Adams のリベラルな姿勢が顕著に顕れている。

・Scott Adams の意見は大概、どれも頷ける(or 聴く価値がある)ものばかりだが、この問題に関する限り、Scott Adams の判断は一見、理性的なように見えて、実は浅薄だ…と思う。

・Scott Adams は言葉の影響力(マジック)を見抜くことにかけては達人だが、彫像が持つ影響力(マジック)をこれほどまでに軽視するとは彼らしくない。意外だ。

・これは「建国のリーダー達の彫像」が倫理的、思想的、道徳的、歴史的に正しいとか間違っている…というレベルの話ではない。「建国のリーダー」のイメージはアメリカという国を人為的に纏め上げるための国家のバック・ボーンとなる思想的なシンボル(=神話的国家イメージ)の重要な部分を担っている。そのイメージが正しいかどうかは問題ではない(or 代替となる有力なイメージを用意できない限り問題とすべきではない(or 扱うなら慎重に))。

・その意味では、アメリカの「建国のリーダー達の彫像」は日本の天皇制や靖国神社の持つシンボル的影響力に色合いは異なれど類似した面がある。(日本のそれらのシンボル的影響力はかなり低下したとは思うが、有力な代替物を創り出せていない以上、当面このままだろう)

・国家を低コストで維持するには国民の間に統一的な神話的国家イメージの普及が欠かせない。そのイメージが間違っていようが、幼稚であろうが、それが無いと遠からず国家は瓦解する。

・国家は神話イメージを必要とし、個人は宗教を必要とする。それがないと国家は瓦解し、個人は正気を失う。

・合理主義者は合理主義を信じ、無神論者は無神論を信じ、懐疑論者は懐疑論を信じている。彼らは「死後は無に帰る」という信条に救いと慰めを見出している。「死後は完全な無」、つまり輪廻からの解放という意味で、彼らは解脱を信じ、救済を期待し、救いを見出している。自覚はしていないだろうが…。いずれにせよ、かれらも正気を保つために「宗教を信じない…という宗教」を信じている。

・たとえ、大悟した人間だろうが、解脱を達成した人間であろうがこれは同じこと。彼らもその大悟や解脱の「体験」を信じている。その体験の絶対性にすがっている。その体験した境地に救いを見出している。

・ついで言えば…。最近、政治家の不倫が話題になっているが、不倫もその個人にとって宗教的な体験・境地を簡単に調達するためのツールとなっている。つまり、「愛という神話」に魂の平安・救済を見出している…という意味では若い女の恋愛幻想と共通している。だから不倫は肉欲への耽溺…というような単純な話ではない。不倫には魂の救済を求め、正気を保つための絶望的な足掻き…という側面がある。このように性欲が魂の平安・救済と密接にリンクしているゆえに、露骨な性的行為が密教で実践され、魔術の儀式にも性的行為が登場している。つまり、性行為には魂の救済につながる崇高な宗教儀式…という神話的幻想が含まれている。それゆえ、ポルノ産業は現代において純度の高い麻薬的な宗教として栄えている。

(2017-09-23)
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

横着者 (ご連絡はコメント欄にて)

Author:横着者 (ご連絡はコメント欄にて)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR