Benjamin Libet(ベンジャミン・リベット)の実験結果は全く異なった解釈が可能かも… (途中:その1)

はじめに


・ふたつ前の記事(*1)に関連して、タイトルの件にふと思い至った。誰かが既に思い付き、その上で反証されているのかもしれないが、その可能性は低い筈。

結論を先に述べると…


・Benjamin Libet(ベンジャミン・リベット)の実験結果(神経活動が意識の生成より 0.数秒、先行する…という結果)は、「時間を遡った生理反応」の顕れとして(少なくともその一部は)解釈しうるのでは?

・「予知が多数の実験室で客観的に立証された」という Dean Radin らの主張が正しいのであれば、こういった新たな解釈が成立する余地がある筈。

Benjamin Libet(ベンジャミン・リベット)の実験結果とは…




本書には、脳科学者である著者が発見した非常に興味深い実験事実が2つ引用されている。そしてこの事実そのものについて紹介することが、おそらく本書の説明としては最も適切であるように思われる。

第一の事実は、人間はできごとが実際に生じた約0.5秒後になってはじめて、そのできごとを意識することができるということである。しかもそれを意識した際には、0.5秒前に生じたできごととして、意識の方で時間を補正して認識していることも示されている。さらに興味深いことに、日常的な訓練によって獲得された行為の場合には、被験者に刺激を与えて0.15秒後、つまり意識の生成に0.35秒ほど先立って、身体の応答が開始されるという。これは意識に先行してはたらく無意識の領域の存在を明確に示している。

第二の事実はさらに衝撃的である。人間が自由意志に基づいて行為をおこなう場合に、自由意志を発動する約0.55秒前にすでに無意識のうちに、その神経活動が始まっているという事実である。そして0.2秒前に運動の意図を意識し、0.55秒経過した後で運動を開始するという。このことは被験者が意思決定したと感じるよりも0.35秒前に脳活動が始まることを意味している。つまり自由意志に基づく意思決定は、普通、「原因」と考えられるが、この事実は意思決定が「結果」でしかないことを示しているのである。

著者はベンジャミン・リベット氏であり、彼の40年に及ぶ研究成果が本書にまとめられている。

ref: マインドタイム書評 - http://www.myk.dis.titech.ac.jp/2007hp/memo/mindtime/minadtime.html


ref: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88

参考


20120110_maind_time.jpg
ベンジャミン・リベット 『マインド・タイム 脳と意識の時間』 岩波書店 2005年

脚注(*1)


Garret Moddel 博士:人間だけではなく、鳥やミミズでさえ「時間を遡った生理反応」を示す。 - http://news21c.blog.fc2.com/blog-entry-15405.html

関連


Dean Radin :予知が多数の実験室で客観的に立証された(途中:その2)

Dean Radin の予知(precognition)実験に対する雑感(途中:その2) (2014-10-14)

(2020-02-08)
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