John Fischer 博士 : 全身麻酔下での臨死体験は、意識が脳とは独立した機能の完璧な証拠にはならない。

はじめに


・直前の記事のついでに取り上げておく。

・John Fischer 博士(哲学者)とは…


John Martin Fischer (born December 26, 1952) is an American philosopher. He is Distinguished Professor of Philosophy at the University of California, Riverside and a leading contributor to the philosophy of free will and moral responsibility.

ref: John Martin Fischer - Wikipedia - https://en.wikipedia.org/wiki/John_Martin_Fischer


抜粋(デタラメ)


・15:00 あたり。

・Alex Tsakiris (ホスト):医学専門家の意見。麻酔医によって慎重に制御された全身麻酔下にある患者が NED を体験した事例が多数報告されている。このような状況では脳がそのような意識体験を生み出すことは医学的に不可能だ。よってこれは意識は脳の産物ではないことを示す決定的な証拠だ。

・John Fischer 博士: 現在の医学レベルでは脳理解は完全かはらはほど遠い。よって Jeffrey Long 博士の主張は完璧な事実だとは言えない。


動画(50:32)


・2,079 views,Premiered Oct 22, 2019
・Dr. John Fischer, Another Philosopher Tries to Debunk NDEs |431|


(2020-01-27)
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No title

すごい洞察力ですね。まさに一を聞いて十を知る。解説ありがとうございました。
このような話題に興味があるので今後も期待しています。

No title

こんばんは。

>下記の記事に出てくるダニエル氏?の主張がしっくり来ます。
https://phasetoday.com/do-rem-sleep-disturbances-create-near-death-experiences/

関連した記事のご教示、ありがとうございます。臨死体験はあの世(or 別次元 or 肉体を離れた意識)の体験ではない…という意味では引用された記事の趣旨に私も同意できます。


ですが、その記事の具体的な論旨には同意しかねる点がいくつかあります。

以下、他の読み手を考慮して DeepL の翻訳で引用しますが、Daniel Kondziella の主張は

>2019年に発表された研究の中で、Kondziellaは35カ国1,034人を対象としたオンライン調査の結果

という時点でデータの信頼度に疑念が残ります。この手の微妙な内容はオンライン調査には不向きだからです。オンライン調査では母集団の偏りを排除するのは簡単ではありませんし。

また、

>臨死体験のある人にレム睡眠障害が多く、47%の人に認められた。臨死体験のない人では、レム睡眠障害がある可能性は3倍低く、わずか14%であった。この所見は、2つの状態の間に有意な関係があることを示しており、2つの状態には共通の神経学的基盤があることを示唆している。

という主張にも飛躍を感じます。臨死体験の結果、レム睡眠障害が生じた可能性を無視していますから。つまり因果関係が逆になっている可能性を見逃しています。


さらに、全身麻酔状態での多数の臨死体験事例を考慮すれば、

>また、臨死体験中の脳の生理機能は損なわれておらず、臨死体験の記憶を保存し、再構築することができるというKondziella氏の仮説を裏付けるものである。

という仮説には何の医学的根拠もありません。具体的に言えば、麻酔学が長い年月をかけて構築し、科学的にも膨大な事例で実証されてきた臨床データに反しています。麻酔学のデータに比肩できるほど確実で信用できる医学データは数少ないものです。全身麻酔の効能は麻酔下で手術を受ける患者の生死を左右しますから当然のことですが。


私の元記事の John Fischer 博士(哲学)もそうですが、

>現在の医学レベルでは脳理解は完全かはらはほど遠い。よって Jeffrey Long 博士の主張は完璧な事実だとは言えない。

というロジックは間違っています。全身麻酔状態では意識はない(正確に言えば、麻酔医は麻酔によって意識が無くなったことを完全に確認した上で、手術開始の合図を出し、手術中も麻酔の効き目を継続して監視し続けている)…これは現在の医学レベルで十分に実証された科学的事実です。それを無視して「現在の医学レベルでは脳理解は完全かはらはほど遠い」などこじつけるのは医学に無知な哲学者のタワゴトです。

全身麻酔状態では意識はない。なのになぜ、その状態で臨死体験があるのか?(例:Eben Alexander 博士の事例)…これについてはもっと別の、実験的に裏付けのある説明が可能だと私は考えています。それについてはいずれ別記事で述べたいと思います。

(2021-02-05)

No title

下記の記事に出てくるダニエル氏?の主張がしっくり来ます。
https://phasetoday.com/do-rem-sleep-disturbances-create-near-death-experiences/
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