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Ray Dalio が四半世紀をかけて編み出した「正しい経営判断を下す合理的な方法」

はじめに


・Ray Dalio はヘッジファンド界の超大物。

・その彼がタイトルの件を講演で語っている。

・彼はかつてヘッジファンドを立ち上げて成功し TV に出演するほどとなったが、後に大損して全てを失った…という大失敗の経験がある。その経験を元に四半世紀をかけて編み出した「正しい経営判断を下す合理的な方法」を詳しく説明している。

・世にあふれる「私はこうやって成功した。君たちにも成功のコツを伝授しよう」…的な、逸話主体のありがたい訓話とは全く次元が異なる。

・その方法を一言で言えば、

  ・優れた才能をもつ人材を集め、
  ・誰もが地位や立場から完全に自由な議論ができる仕組みを用意し、
  ・議論参加者が他の意見を評価し、それを機械的にクロス集計した表生成し、
  ・個々人の信憑度の尺度に基づいて俯瞰的な経営判断を下す。
  ・そのためのツール群とアルゴリズムを開発した。トップ個人の直感に頼らず、偏見にも影響されない。

 というようなものらしい。この方法により、組織にありがちな不透明かつ非合理な因習的欠陥から解放されるのだと。

該当箇所


・15:40から19:00 あたりまで

・独裁でも多数意見でもなく、個々人の信憑度評価を元にしたアルゴリズムで俯瞰的な経営判断を下す。

・31:35 この方法は「超エリート戦闘部隊向け訓練」の知性版("intellectual Navy Seals")だ。

・33:00 この方法を身につけた人間は他の会社に移ろうとは思わなくなる。なぜなら他社では、社内政治や関係者に対する厄介な対人折衝などの不透明かつ非合理な行動パターンを要求されるから。

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講演動画(1:06:15)


・244,526 views,Jan 8, 2019
・Principles for Success from Ray Dalio: Founder of the World’s Largest Hedge Fund


コメント


・つまり、この方法は

  ・(a) 多くの優秀な人材の才知を集め、
  ・(b) 彼らの多種多様な意見を(互いに潰し合うことなしに)系統的に結集し、
  ・(b) 効果的な評価システムに基づいて正しい判断を引き出す

 ように工夫された仕組みらしい。

・だが、たいがいの組織は出だしの (a) の時点、つまり「多数の」優秀な人材を集める時点でもう躓く。烏合の衆の衆知をどれほど集めたところで凡庸な判断しか出てこない。

・さらにこの方法はヘッジファンドのような、リスク評価が経営判断の生命線を握る組織には適合しているが、技術開発志向の企業や製造業などの普通の企業にはそれほど必須ではない筈。後者の場合、経営判断でリスク評価を過大視すること自体がリスクになりうる。

(2019-11-17)
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