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James H. Charlesworth : イエスはユダヤ教の服装戒律に従っていた。 (+追加)

更新


・(2019-09-29)関連の資料を追加。

引用


20190728_pp111.jpg



出典


20190725_book.jpg

J.H. チャールズワース、『これだけは知っておきたい史的イエス』、教文館、2012-08、111頁

コメント


・tzitzit と呼ばれるもので下の写真のような房飾り。

20190728_)tzitzit.jpg

https://free.messianicbible.com/feature/the-significance-of-the-jewish-prayer-shawl/



・由来は申命記 22:12

身にまとう上着の四すみに、ふさをつけなければならない。

ref: https://ja.wikisource.org/wiki/%E7%94%B3%E5%91%BD%E8%A8%98(%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3)#%E7%AC%AC22%E7%AB%A0


 や民数記 15:37

37 主はまたモーセに言われた、

38 「イスラエルの人々に命じて、代々その衣服のすその四すみにふさをつけ、そのふさを青ひもで、すその四すみにつけさせなさい。

39 あなたがたが、そのふさを見て、主のもろもろの戒めを思い起して、それを行い、あなたがたが自分の心と、目の欲に従って、みだらな行いをしないためである。

ref: https://ja.wikisource.org/wiki/%E6%B0%91%E6%95%B0%E8%A8%98(%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3)#%E7%AC%AC15%E7%AB%A0


参考


・マタイ 9:20

9:20 するとそのとき、十二年間も長血をわずらっている女が近寄ってきて、イエスのうしろからみ衣のふさにさわった。
9:21 み衣にさわりさえすれば、なおしていただけるだろう、と心の中で思っていたからである。
9:22 イエスは振り向いて、この女を見て言われた、「娘よ、しっかりしなさい。あなたの信仰があなたを救ったのです」。するとこの女はその時に、いやされた。

ref: https://ja.wikisource.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%A6%8F%E9%9F%B3%E6%9B%B8(%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3)#9:20


・ルカ 8:43

8:43 ここに、十二年間も長血をわずらっていて、医者のために自分の身代をみな使い果してしまったが、だれにもなおしてもらえなかった女がいた。
8:44 この女がうしろから近寄ってみ衣のふさにさわったところ、その長血がたちまち止まってしまった。
8:45 イエスは言われた、「わたしにさわったのは、だれか」。人々はみな自分ではないと言ったので、ペテロが「先生、群衆があなたを取り囲んで、ひしめき合っているのです」と答えた。
8:46 しかしイエスは言われた、「だれかがわたしにさわった。力がわたしから出て行ったのを感じたのだ」。
8:47 女は隠しきれないのを知って、震えながら進み出て、みまえにひれ伏し、イエスにさわった訳と、さわるとたちまちなおったこととを、みんなの前で話した。
8:48 そこでイエスが女に言われた、「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい」。

ref: https://ja.wikisource.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%A6%8F%E9%9F%B3%E6%9B%B8(%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3)#8:40



コメント


・タイトルの件はイエスが熱心なユダヤ教徒であることを示している。

・イエスがユダヤ教の安息日の細かな規定にこだわらなかったり、逆らったことなどを根拠としてイエスがユダヤ教の因習的な要素を改革・刷新しようとした…という主張が田川建三によってなされている。さらに田川はイエスが神殿の権威を認めなかったとも主張している。

・「イエスがラディカルに古典的宗教性(skip)を乗り越え、拒否しようとしている姿勢」(田川、『マルコ福音書 上巻』185頁)という主張もそうだが、私はそのような田川の主張は飛躍しすぎだと考えている。古代人たるイエスにそのような近代的な発想は無理だろう。

・イエスはあくまで信仰深いユダヤ人であり、ユダヤ教の伝統の改革・刷新を求めていたわけではない…そのように私は感じる。イエスはユダヤ教の煩瑣な日常的規律の遵守よりも、彼が直感的に掴んでいた「本来のユダヤ教」(=神との契約)の理念の実現の方が切実だと捉えていた。つまり、イエスは古典的宗教性を乗り越えようとしたのではなく、古典的宗教性の立脚点に立ち返ろうとしたのだと。

・その立脚点は古代的宗教に特有な神への絶対的服従であり、田川が尊ぶような近代的なヒューマニズム精神とは無縁。

・その根拠というほどではないが、背景的シーンの一つとしてタイトルの件を記録しておく。

(2019-07-28)




(以下、2019-09-29 追加分)

はじめに


・「イエスの服の房飾りに触れ、癒やされた女」を描いた 3世紀末の絵を見かけたので記録しておく。

一部引用


20190929_jd_ys_p137.jpg



出典


20190930_book.jpg


ダヴィド・フルッサー、『ユダヤ人イエス 決定版』、教文館、2001-06、137頁

(2019-09-30)

履歴


(2019-07-28) 作成
(2019-09-30) 追加
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