自閉症者の体外離脱体験

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 私は十代の大半を、大変危険で孤独な状態で過ごしましたが、そのことが私を、安全だと感じることのできる人びとや場所へ、非物質的に「訪れ」させる原因となりました。これは想像上のことではありません。私は言いたいことやしたいことを空想したのではないのです。私は単にそれらの場所にいてそれらの人びとと共にいる自分を物質的に感じていました。私は自分のことが見えず、私が引き寄せられていったその人びとと交流することもありませんでした。にもかかわらず、私は自分自身が階段を上って友人のアパートへ行き、扉を開いて台所へはいって行くことを確かに感じていたのです。私は部屋の匂いと物音を感覚することができました。友人たちがどのように動き回って何を扱っているのかを「見」「聞」きすることができたのです。 

 私が見聞きしたものは、通常ごく些細な事柄です。誰かが食器を用意し、食べ物を食べ、床に就く、というようなことです。私を驚かせたのは、該当する友人たちに確認したところ、私が経験したことを伝えもせず、その行動を促しもしないのに、私が「そこにいた」ときに彼らの様子を見たとおりに、実際にも事が運んだということです。

 これらの中でも、きわめて不思議な二つの体験があります。そのひとつは、私が友人を非物質的に「訪れた」とき、今までの友人の家とは別の家に自分自身がいるとわかったことです。私は部屋から部屋へと巡りながら彼女の部屋の様子を感じていました。再び現実の彼女に会ったとき、彼女は引っ越したことを話してくれましたので、私はそのことを知っていると告げました。彼女は驚き、どのように知っているのかを私に尋ねました。私はその家の様子と間取りを描写して述べましたが、その内容は彼女の一家が移り住んだところと厳密に一致していました。…
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出典:ドナ・ウィリアムズ 『自閉症という体験』

ソース:http://members.jcom.home.ne.jp/matumoto-t/utigawajihei322.html


コメント:
・自閉症者は嘘をうまくつけないというから、この話の信憑性は一般人の場合より上の筈。

・こういった体験は臨死時や、夢見モード、瞑想的な意識状態で報告されることが多い。この報告にある自閉症者の意識状態は、この種の意識状態にどこか共通するものがあるのでは。

(2012.3.30)
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