Scott Adams:課税はカネに価値を与える

はじめに


・11:20 「課税は窃盗だ」("taxation is theft.")と誰かが発言。それに応じて Scott Adams がタイトルの主張をしている。

抜粋(デタラメ)


・11:40 課税はカネに価値を与える。
  "One of the main purposes of taxation is to make money valuable."

動画(23:43)


・Scott Adams talks about due process after seizing guns, and also Carter Page


コメント


・Scott Adams は彼の「課税はカネに価値を与える」という主張が
  ・理解しづらいだろうが
  ・これは事実なのだ
 と自信満々で語っている。

・最初はジョークかと思ったが、Scott Adams は本気でこの説を信じているらしい…w

・まぁ、そういう一見、穿った解釈も不可能ではないが、こじつけが度を越しており、無理がありすぎる。

・反証は簡単。ざっと思いつくままに挙げると…

  ・アメリカがまだイギリスの植民地だったころ、課税の負担の割合は現在のそれよりも桁違いに低かった。Scott Adams の主張が正しいのであれば、その当時は現在に比べ、カネの価値が大幅に低かった筈。だが、実際は現在のカネの価値の方が下落している。

  ・福祉国家で有名な北欧の場合、課税負担は極端に高いとされるが、課税負担の低い国家(例:産油国)より、カネの価値が高いという事実はない筈。

  ・産出した原油が国家収入の大半を担っている産油国では、課税負担がほとんどない(逆に国民にカネが支給される)。このような産油国のカネに価値が無いという事実もない。

  ・「小さな政府」の場合、政府のカネの総量は民間のそれに対して比率が下がる。当然、課税の割合も低下する。その場合、カネの価値が低下するという事実はない筈。

  ・ハイパー・インフレではカネの価値が激減するが、それは課税が低くなったためではない。

・…と反証を試みたが、私は経済学は何も知らない。課税理論もカネの価値の理論も無知。もしかして、(著名大学から経済学 MBA を授与された)Scott Adams のこの説は経済学の常識なの?

(2018-03-02)
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