Michio Kaku : Michio Kaku の巧みな比喩

前置き


・Michio Kaku の解説の見事さを下の過去記事で述べた。


・与えられた短い時間枠で科学の素人に「なるほど、そうだったのか」と思わせて(or 錯覚させて)こそ解説者。Michio Kaku はそれが抜群に上手い。Brian Greene も Neil deGrasse Tyson よりは遥かにマシ。

ref: Martian Water : Neil deGrasse Tyson (UFO 否定派)を皮肉る。 (2021-04-17)


・その具体例を紹介する。

核心部分


13:25--

「素粒子はゴム紐の振動、いわば一つの音だ」という比喩を持ち出し、そこから更に…

physics is nothing but the harmonies (物理学はハーモニーにほかならず)
...
chemistry is the melodies (化学は旋律であり)
...
the universe is a symphony of strings (宇宙は弦楽器群による交響曲で)
...
the mind of god is cosmic music resonating through 11-dimensional hyperspace (神の心とは 11次元超空間で共鳴している宇宙的な音楽だ)

 と壮麗な比喩を展開している。

コメント1


・この比喩は我々素人に詩的イメージを喚起させ、感動させる。そして「なるほど」と思わせる。だが、実のところは、ボンヤリとわかったような錯覚を生じさせているだけw

・とはいえ、素人にそのような錯覚をあたえられるだけでも凄い話。

・「素粒子はゴム紐の振動」…これが彼のメッセージの核心だが、それだけでは素人にとっては「フーン(だからどうだって言うの?)」で終わってしまい記憶に残らない。ナミの解説者はみな、ここで終わる。

・Michio Kaku が凄いのは、「素粒子はゴム紐の振動」という核心となるメッセージを印象的に伝えるために、ハーモーニーだの、旋律、交響曲、しまいには神の心まで持ち出して演出していること。いわば、ドラマのキメのシーンに劇的な背景音楽を付けるようなもの。

・しかも、ハーモーニー、旋律、交響曲、神の心…どれも飾り文句で中身は無いように見えて、実はそうでもない。難解な高等数学を駆使する物理学者の予感・期待を巧みに喩えている。

・Neil deGrasse Tyson をはじめとする二流、三流の解説者にはこのようなレベルの解説は到底、無理。

コメント2


・それだけではない。Michio Kaku には「特大の風呂敷を手品のような鮮やかな手つきで広げてみせる」という持ち芸がある。彼の一連の未来技術予測シリーズがそれ。

・さらに視聴者を惹き付けるキャッチ・フレーズを連発する才にも長けている。たとえば…
"Intelligence will be cheaper than bubblegum wrappers - meaning that intelligence will be everywhere and nowhere. The future of the computer is to disappear."

・まるで広告のコピー文句はこう作れ…という見本のようなフレーズ。

・彼は自分の売り込み宣伝も上手い。なにせ「私は超ひも理論の共同創設者だ」と臆面もなく言い切るほど。確かに嘘ではないが…w


音声書写(自動生成)


展開

spring theory simply says
13:39
this if i had a super microscope
13:40
and can peer into an electron it's not a
13:43
dot at all like we previously thought
13:45
it's a rubber band
13:46
and you twang it and it changes
13:48
frequency how many frequencies are there
13:50
on a rubber band
13:51
an infinite number just like you have a
13:54
b flat c
13:54
sharp and different octaves you have all
13:56
the notes on a violence and another
13:58
rubber band
13:59
so physics is nothing but the harmonies
14:03
you can write on these vibrating strings
14:05
each note is a subatomic particle
14:07
an electron a neutrino they're nothing
14:10
but different notes on the same rubber
14:12
band
14:12
so chemistry is the melodies you can
14:15
play
14:16
when these strings bump into each other
14:18
and then the universe
14:20
is a symphony of strings and then the
14:22
mind of god
14:24
the mind of god that einstein spent 30
14:26
years of his life chasing after
14:28
is cosmic music resonating through
14:32
11-dimensional hyperspace
14:34
that is we think the mind of god



音声(39:50)


Michio Kaku ‘Possibilities Beyond The Laws of Physics - COAST TO COAST AM 2021


(2021-04-30)
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